リニアアンプ 球とチムニーの予備のお話


<ガラスチムニーにもスペアを>

3-500Zと4-400Aの切替方式で、リニアの予備球問題が解決したと思いつつ、ちょっと待てよ・・・。
真空管の予備があっても、ガラスチムニーを割ってしまったら、万事休すやないか?
脳力が低下してゆく中で、今の球が寿命となる将来、交換の時など、チムニーを割る恐れはないか??

手許には、直胴型のチムニーがあるけれど、この場合は球の上部にもう少し風が当たるよう、工夫したい。
しかし将来、予備が必要となった時、私に工夫する力が残っているだろうか?(軟弱な私が、また出現)

それで、オークションで3-500用のチムニーを探し始めました。
しばらくチェックすると、3-500Zとチムニーが2個ずつ一式の出品が。しばらく追いかけて、うまく落札出来ました。
チムニーは、2個で形が違っていますが、気にしないと決めていました。これは、OK!
これで所期の主要な目的は達成したのですが・・・・。 

<3-500Zの予備球に異変!>

3-500Zの方は2本とも外観上は同程度で、ピンの付け根に多少のサビがありましたが、綺麗な真空管でした。
(写真左下)
「動作品として入手したが、出品者は未チェック」と、何とも言えない説明でした。

入手してすぐにリニアに装着して、電源を入れました。
B電圧をかけたら、スタンバイ状態にも関らず、一方の真空管の内部が青緑に放電して、パシッ! フラッシュです。
(いつぞやの、リニアのスパークのトラウマが、またよみがえりました。hi.)

GKタッチもGPタッチ(?)も無いのに・・・。 ガッカリの2乗!
B電源用の15Aヒューズが飛んでいました。


    

他方の3-500Zをテストにかかったのですが、アウトの球を抜いただけでは、冷却が悪くなります。
ものぐさの私は、アウトの球のプレート回路だけを外して、テストにかかりました。

すると何と、ドライブをかけると、アウトの球の内部に、青白いグローが!
これは、ガス入りだったか!!  (写真右上)

真空管の中で、雲がかかったようにグローするのを、初めて見ました。
(プレート電圧をかけなくても、グローするのか)

テスト対象の3-500Z、1本は動作しました。 不良率、50%でした。 (なんでやろ?)
アウトの球は予定の予備球にならなかったので、ソケットのチェックに使ったり、机の賑やかしに置いておいた後、処分となりました。 

<予備球の行方>

1本だけ予備球として残った3-500Zを見つめて、今度は「欲しがりの私」が頭をもたげてきました。hi.
(軟弱な自分、硬派な自分に加えて、欲しがりの自分か? 何重人格や?!) 

欲 : パラレル設計なんだから、予備球は1本では中途半端や。もう1本欲しいーっ!
軟 : 予備には、4-400Aがあるやん。
    そんな無理をせずに、万一、間違って今のを1本壊してしまった時の予備に持っといたら?
硬 : チムニーの予備という、所期の目的は、達成したやないか! 
    ついでに入手した3-500Zの1本が不良で、残った1本だけで予備にならないからと言って、
    また買い物するのは、本末転倒や! 
    状況が変化したんやから、その1本は処分したらどうや!
    動作確認済やから、オークションで売れやすいのとちがうか?
欲 : そんなー。折角の1本がもったいないやん。
    安いのを探すから、かんにんしてよー!
硬 : (あきれて口がふさがらず・・・。)

<思わぬ解決が・・・>

欲しがりがオークションを追いかけて仲々うまく行かず、諦めかかって、軟弱派の言うようになるかと思っていた所へ、救いの手が!

事情を見かねた、JH1IFZ、吉田OMが、気前よく手持ちの1本を譲ってくれました。
感謝感激。

早速リニアアンプで差し替えてテストしました。これは無事に動作!
吉田OM、ありがとうございました。

お陰様で、中途半端に再懸案化していた予備球の問題は解決。
今回は、”アウフヘーベン”ではなく、他力本願での解決でした。

欲 : 良かったー。万歳!
硬 : 予備が2セットやろ?
    何歳まで生きるつもりや?!

(ホントは、脳力低下で、予備球そのものが必要なくなるかも。hi。)

<オマケ>

予備球のテストをひとまず終え、従来の3-500Zに差し替えて、やおらテストしようと電源を入れると、B電圧がかかった頃に、
「カリ、カリカリッ、ピン、カリカリッ」と、ひとしきり異音がしました。 エーッ?! そんなアホな~

慌てて電源を切り、またケースを開けました。すると、ケースの底板を外した拍子に、
何やら茶色く硬いカケラが・・・(写真下)。これは、マイカコンデンサーやないか!



ケースを再び全部開放し、マイカコンデンサーを総点検しました。
結果、真空管ソケットのグリッドに取り付けたマイカコンデンサーの1個が破裂していました。
風箱の中で、ファンの羽根にカケラが当たって、跳ね回っていたようです。

先日、スパークやグローした真空管を差し込んでいた方のソケットでした。

さては、スパークの時の過電流でやられたかー。
カケラがファンに当って音をたてなければ、気がつかないままだったかもしれない・・・。ゾーッ。

ネットで調べると、フラッシュ時の過電流では、バイアス用のツェナーダイオードが飛んだという記事もありました。

私は、大容量のツェナーダイオードが手に入らなかったので、小容量のツェナーの電流をトランジスターで増幅する回路を、その代わりに組み込んでいました。
トランジスターの容量が大きかったので、潰れずに済んだのかもしれません。
(当時の不運が、今回の幸運になったか!) 

マイカコンデンサーを交換し、めでたく復旧出来ました。やれやれ。

<オマケ-2>

これまで、3-500Z(Eimac)と、4-400A(Eimacと思われる)を、合計8本、手にしました。
それを使った結果は、次のようです。

3-500Z 1976年製   動作OK   (吉田OMより、長期保管未使用品を譲り受け)
3-500Z 1976年製   動作OK   (吉田OMの保管品を一時拝借して動作テスト)
3-500Z 1977年製   動作OK   (新品をハワイで購入。79年よりリニアアンプで使用。)
3-500Z 1978年製   動作OK   (新品で購入。        〃          )
4-400A 1982年購入  動作OK   (中古で購入。製造年不明だが、明らかに1982年以前)
4-400A 1982年購入  動作OK   (   〃          〃          )
3-500Z 1987年製   動作OK    (2017年、中古で購入。前オーナーは、動作品と。)
3-500Z 1989年製   NG ガス入り (     〃          〃       )

(いずれも、2017年、または2018年の確認結果)

これ、大変意外です。
8本の中で、一番新しい球がNG、その他は全部動作しています。
何でやろ? 昔の物は良かった?


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