430MHzローパスフィルタ―の試作
430MHzでの集中定数の回路は、うまく行かないと頭から考えていたのですが、昨今のトランシーバーを見て「出来るのかなぁ」と思い、Lo-Qで無難な定K式π型4段の物を、HFと同じ手法で作ってみました
(144MHzの時より、少し真面目)。
<回路定数の設定>
今回は、トロイダルコアはさすがに無理と考え、空芯コイルでトライアルしました。
試作は、下の条件設定により、順次行いました。
<トライアル結果>
LCRメーターで測りながら20nHのコイルを4つ作り、試作したLPFは、カットオフ周波数が310MHz。そんなアホな~。
(絵に描いたようなチェビシェフ特性でした。^^;) しかし、減衰域では-50dB程落ちており、手応えも。
太めの線材にしたり、2日間のトライアルを重ね、カットオフが480MHz、430MHzでのロスが1dB以内の物を作ることが出来ました。
写真左 試作1の周波数特性
写真右 最終試作(採用版)の周波数特性
トライアルの末、基板は半田だらけ。hi.
コンデンサーは直径が6mm程の小さなセラコンですが、これがリニア直接の80Wの電力にも発熱せず、パワーダウン10%程で、-55dBのリニア出第2高調波を-70dB程に低減しました。ええやんか! とても意外でした。
<結論は?>
真空管リニアでは具合が良いが、トランジスタからの5Wを繋いでみると、パワーダウンは4割程に・・・。 あかんかぁー。
色々考えた末、元通り、タクシー機出身のHi-Qフィルターだけ使っておく事にしました。
12日からの3連休を費やしたトライアルの成果品は、結局お蔵入りとなりました。hi.
これ、出来たけど、要するに失敗談かぁ。
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