装置内部での穴あけ時の工夫
基板を追加する時などに!

新たな基板を取付ける時などに、装置内部にネジ穴を明ける必要があります。
しかしドリルの切りくずが既存の基板に飛び散ると、大変まずいことになります。

このような時私は、紙で三角または四角の筒を作り、シャーシに貼り付けて飛散を防いでいます。

<紙の筒>
まず、要らない紙を下図左のように切ります。下図右のような筒を作るための展開図です。
左図のサイズに紙を切り出したら、まず下の5mm程を折り返して外向けの折り目を付けておきます。
次にその折り返し部に、縦に切り込みを入れます。一番右の細い部分は、のりしろです。



そうしたら、紙を切れ目の所で縦に折り曲げて、筒を作ります。

筒の高さは4cmほど、三角の一辺は3cm程度(いずれもアバウト)としますが、工作範囲をカバーするような異形、四角形もアリです。
のりしろ部は、セロハンテープで貼り付けます。

<筒の貼付け>
この筒のツバの部分に、5mm程はみ出すようにセロハンテープを予め貼り付けておき、穴を開けたい部分を囲うように貼り付けます。
筒の形状を工夫して、少し離れた二つ以上の穴を囲っても構いません。

筒と工作面の隙間が無いよう、注意します。

穴を開けたいシャーシ等の裏面に基板等が無ければ幸いですが、ある場合は、一時的に取外し等でどけておきます。
近くに基板等がある場合は、紙の筒をそちらにも貼り付け、切りくずの飛散を防ぎます。

<穴あけ>
穴あけに、高速回転するドリルを用いるのは、切りくずの飛び方が激しくなるので良くありません。
電池式のドリル、ドライバードリルなどの低速回転がベターです。
下の写真は、筒を使って穴を明けている所です。



この場合は、シャーシの裏側にも筒を貼り付けていました。

6mmなどのキリを使って、バリも削っておきます。

穴が開いたら、ゆっくりと筒をはがし、中の切りくずを除去します。
セロハンテープにも切りくずが付着しやすいので、無造作にはがすと、テープがはがれると同時にくずが飛散する恐れがあります。
新しいセロハンテープで切りくずをくっつけて除去する場合も、同様です。

裏側も、同様にバリを削り、くずを除去します。

穴を複数開ける場合は、1個ずつ以上の手順を行うか、異形の筒を使って、手間を減らします。


以上、ローテクの巻でした。hi.







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