たたき込みによるパネルの穴ふさぎ法
大き目の穴にもトライ!

パネルに、使わなくなった穴があいているのは不細工ですね。
ビス穴程度でしたら、ビスをはめる、皿頭のリベットを打つ等の手がありますが、10mm径位の穴になるとその手も通じず、当て板をかぶせて貼り付ける位で、うまい方法をなかなか思いつきません。
(昔、紙を四角く切って穴の上に貼り付け、全体を塗装した剛のOMもおられました。hi.)

<多角形のふさぎ板>
私はロータリースイッチの穴を埋めなければなりませんでした。穴に合わせて小さなアルミの円板を作って嵌めたら、向こう側に抜けてしまいました。
ちょっと待てよ・・・。ふさぎ板をヤスリで削って円板にする前の、ちょっと大きめの多角形のまま、穴にたたき込む事を思いつきました。
多角形は上記スイッチ穴の場合、12角形位です。(正12角形ではありません。^^;)
穴の裏側にカナトコ代わりの万力などを置き、多角形板を穴に合わせ、金槌で軽めに穴の縁を回るようにたたいていくと、大成功。見事に嵌りました。
指で少し押した位では板は抜けません。

          

写真左  ふさぎ板を嵌めたパネル
写真右  同、裏側

<エポキシ埋め込みと、仕上げ>
次に、多角形と穴の小さな隙間をエポキシで埋めます。(上の写真は、エポキシ埋め込みの後です。)
先にパネルの裏側にセロハンテープを貼り付けておくと、エポキシが裏側へ抜けたり裏側に垂れ下がったりしません。
エポキシを埋める時、目に見える位の気泡が入らないよう注意し、入ったら爪楊枝で突くなどして、気泡を追い出します。(表側にテープを貼り付け、裏返してエポキシを埋める場合、表側に気泡が残らないよう十分注意と確認が必要です。)
エポキシが固まったら、盛り上がった部分をナイフで慎重に削ります。この時は、ふさぎ板に大きな力をかけて板を抜いてしまわないよう、注意します。

その後、表面を軽く仕上げてパネル全体を再塗装すると、結構綺麗に出来上がりました。
これで、穴とサヨナラー!

      

穴を塞ぎ、塗装を終えたパネル(元は、二つの丸穴の間にもう一つ穴があった)


<追 記 大き目の穴ふさぎ>
アップバーターの改造をやったのですが、GT8ピンのソケットその他を取り外さなければならなくなりました。穴の転用は、できません。
GTソケットの穴径は30mm程あるのですが、たたき込みでやってみる事にしました。

下の写真は、一部の穴をふさぐことになった後パネルと、上に乗せた大小のふさぎ板です。



小さい穴から順に、たたき込みました。
3.2mmの穴には、園芸用の3.5mm径のアルミ線を少し削ったものを用い、ちょっと強く多回数たたくと、表面の段差や隙間が殆ど無くなりました。
30mmのたたき込みは、ちょっと不安だったのですが、たたいた側と対角側を次にたたき、順に2~3周たたいてはめ込みました。
板が穴からはみ出しすぎの部分は、予めヤスリで角を落とさないように削っておきました。
今回は全般に強くたたきすぎたようで、パネルにハンマーの打痕が大分出来ました。^^;)

たたき込み後(裏。たたき込んだ側)と、塗装後の仕上がり(表側)の写真を添付します。

  

写真ではわかりにくいですが、よく見るとハンマー跡が判ります。
もう少しゆるくたたくか、槌が大き目で平らなハンマーを使い、たたき込んだ後、サンドペーパーなどで、もっと平滑に仕上げた方が良かったようです。
今後の教訓とします。 hi.

パネルは再製作かと思ったのですが、何とか助かりました。

<追記2 ケースの穴の場合>
ケースやシャーシの場合など、叩けない場所の穴を埋める場合は、丸いふさぎ板を用います。
下の写真左のようです。このままでは抜けやすいので、裏側に写真右のように、穴より少し大きい裏打ち板をあてがい、いずれもエポキシで接着します。
こうしておけば、少しくらい押してもふさぎ板が抜けません。

   




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