木製ストレートキーの製作


<指先で打つキー>
ピアノタッチでキーを打ってみたいと、前々から考えていました。
当初は、ピアノの鍵盤のように人差し指と中指で打つパドルのアイデアでした。タッチスイッチで試作(下の写真。これは誰の手?)したのですが、宙に浮かした2本の指で操作するのは難しく、モノになりませんでした。(ピアニストはすごい!?)



そこでパドルはあきらめ、指先で打てるストレートキーを作ることにしました。

<基本構成>
軽くて持ち運びに便利とするため、木製パドルに倣って、木製ベースとプリント基板のブレードを使う事にしました。
ブレード付きの接点は、パドルと同様にビスを使います。問題はベース側の接点です。銅板の貼り付け等も考えましたが、下の写真のようなスペーサーの雄ネジを切り落として平滑面に仕上げ、下側からネジで固定する事にしました。

  
写真左 元のスペーサー   写真右 接点の構成

<木製ストレートキー>
作成したストレートキーが、下の写真です。スリムに作れました。





ブレードは1.6mm厚のガラスエポキシの片面基板で、幅は9mm、接点からサポートの止めネジまで、65mmです。
接点の間隔は、サポートの厚みと、ネジやステムの取り付け部に、ワッシャーを挟んで調節します。
ブレード側の端子は、ブレードの下に敷いた短い片面基板に取り付けます。
2枚のブレードは、いずれも銅箔面の止めネジ穴の回りをザグリし、銅箔面を向けあって固定します。これで、電圧のかかる部分が木部に触れずに済みます。
つまみは、捨てるプラスチックから切り取りました。2本指でも押せる大きさにします。

<使ってみて>
軽く打てます。指は人差し指だけでも、中指と2本でもOKで、2本の方が疲れにくく感じます。

最初、キーヤーの時のようなスピードで打とうとしたら、ガタガタの符号になりました。
つまみは押すだけで掴めないため、手首の反動が効きません。ゆっくりしか無理です。^^;)
色々試した結果、私の場合12wpm位が精一杯でした。

打鍵した時にキーが前のめりにならないよう、ベースの長さをつまみの先までにしていましたが、打っているうちに少しずつキーが逃げて行きました。hi.
そこで、底面に滑り止めの薄いゴムシートを4か所貼り付けました。

軽く、簡単で壊れにくい構造なので、持ち運びには便利そうです。
長年温めていたこのキーのアイデアを具体化するきっかけになった、摺動接点式パドルの試作ページへのリンクを下に貼ります。

ジョークのようなキーなので、ジョークプロジェクトにもリンクを貼りました。hi.


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