エレバグキー製作上のヒント


<パドル>

エレバグキーには、エレキーに用いるパドルを繋ぎます。アイアンビックパドル(2枚もの)を用いる場合は、プログラムで1枚物と同じにする、つまり、パドルの両方を押した場合、必ず後で押した方を出力するように仕組んでいます。これは、エレバグ、ノーマル、往復式モードに取り入れています。

<出力デバイス>

キー出力用のFETは、開発当時(シンガポール在住)の入手ルートの関係で、2N7000を使いましたが、2SK679、679A、2SK1484などでもOKです。ここに2SCシリーズなどのトランジスタを用いても問題はありませんが、キーイング回路に流れる電流のために、電池の消耗が少し多くなります。

出力回路のフェライトビーズは、FB101か、これに類似の小型のものを用います。出力ラインに乗った波による誤動作をこれで防ぐのですが、大型のものを用いると、コアにたまったエネルギーで、FETを飛ばす事があります。

<モード切替スイッチ>

モード切り替えスイッチは、ロータリースイッチを使うのですが、アイアンビック、エレバグ、ノーマルの3モードで用いる場合は、中立点のある小型のスナップスイッチで事足ります。

<メモリー用プッシュスイッチ>

メモリーに使うプッシュスイッチは、ケースに上面に取り付けるのが基本です。

ノブの長いタクトスイッチを用い、基板に取りつけると、ケースの上面にノブを突き出させ、上から押して操作する事が出来ます。省スペースにもなります。

プッシュスイッチに基板直付けの、このようなタクトスイッチを用いる場合は、スイッチのノブを貫通させる穴の位置の決定と、ポンチ打ちに細心の注意を払い、きっちりはまるようにします。多少のずれは、基板の取りつけをずらせて対応できますが、ずれが大きくなると、納まりがつかなくなります。穴のサイズも、タクトスイッチのノブより、僅かに大きいだけにし、ノブがぐらつかないようにします。
これがまずいと、スイッチが動作しなくなります。 (製作難度は少し高いです。)

<パドル入力端子>

パドルの接続は、基板上の端子にL型のピンヘッダーを取りつけ、これをケースの後面に向けて、ケースに長方形の穴をあける事により、3ピンのピンソケットを直接差し込む事にしました。

<ICソケット>

PICマイコンの取りつけには必ずソケットを用います。チェックや以後のバージョンアップなどのためには不可欠です。

<電池ホルダー>

電池ホルダーは、電池同士の間の壁を一部切り取って小さな穴を2個あけ、2.5mmのビスで固定します。


<通電にあたって>

製作後配線を確かめた上で、PICマイコン(およびEEPROM)を基板に差し込みます。取り付けの前に、PICの取り付けの向きを、必ず確かめてください。

次にパドルを繋ぎます。パドルはアイアンビックパドルでも、シングルパドルでもかまいません。

準備が出来たら、電池を入れて電源スイッチを投入します。スピード調節VRと、モニターのVRは、とりあえず中央の位置にします。以上で動作テスト準備完了です。記事・資料に従って、テストしてください。

送信機との間は、2N7000のドレイン出力が、送信機のキー端子のプラスに繋がる様、接続します。
(但し、真空管式リグのキー端子は高電圧なので、直接つなぐ事はできません。)

出来あがりは下の写真右のようです。また、これほどの小型にこだわらない方は、左の写真のような大き目のケースに組み込むと、気楽にゆったりと製作することが出来ます。


      ←右は、6型

<使い方>

エレバグキーは、小型で回路も簡単、手軽にバグキー風の操作や信号が楽しめます。

もちろん、普通のアイアンビックキー(スクイズキー)にもなりますし、ノーマルモードでは、ダブルレバーのパドルをシングルレバーのパドル同様に使うことも出来ます。(2種類のパドルを買う必要はありません。hi,hi.)
あなたのおそばにも、是非どうぞ。

写真下は、エレバグキー6型の内部


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エレバグキー8型

エレバグキーって何?

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